- 2011/11/25
- 文: 松元佑太
- 記事No: 00022
- 参考: POM²(ポムツー)
見える支援と見える成果―地雷マップで自分の成果を見届けよう!
【寄付するときに何を考えますか?】
みなさんは寄付をする時、何を基準に寄付先を選んでいますか?下のグラフは寄付先を選ぶうえで重視することをアンケートしてまとめたヴィープスの調査です。
――寄付先が安心できるかな、どんな活動をしているのかな――というところでしょうか。
調査によると寄付先を選ぶうえでの重視ポイント第1位は「寄付金が確実に支援に使われている」ことになっています。もし寄付金が支援先まで届いていないというのであれば大問題ですよね。
それでは寄付金が具体的にどのように活用されたのかに注目している方はどれぐらいいるのでしょうか?
買った物品は薬でしょうか、それとも衣類でしょうか?金額はどれぐらいでしょうか?個数はいくつでしょうか?ひょっとすると目に見えるモノを購入したのではないのかもしれません。
【あなたの寄付がどのように使われたか知っていますか?】
通常、お金を出資または融資する、されるというやり取りには使途報告というものがつきものです。例えば株式会社は決算公告(一定期間の収入と支出を計算し、利益または損失に関する財務情報を開示すること)が義務付けられていますが、それはなぜでしょうか。その最たる理由は、お金を出してくれた株主に対してそのお金を何に対していくら使ったかを報告するためです。大きな会社だけでなく小さなサークル活動でさえも、お金をみんなから集めたならば、それを何に使ったかを示すために報告書を書く必要があります。
そしてこれは寄付も同じです。寄付金がどのように使われたのか、寄付者はそれを団体側から報告してもらうのは言ってみれば当たり前のことです。ところがこれはまだまだ普及した考えとはいえません。仮にあなたが大きな団体に寄付をしても、具体的にどこで使われたのかなど、支援した相手の顔はわかりません。
【地雷マップという取り組み】
ここで「地雷マップ」という面白い取り組みをご紹介します。
POM²(ポムツー)が行う「ステッカーで、地雷除去」というプロジェクトでは、ステッカーを購入すると、約100円当たり1m²分の地雷を除去することができます。(金額は多少変動します。詳しくはコチラ)そして自分が寄付したお金はどこの地域を浄化したのか、ステッカーについているシリアルナンバーを入力すると、対応する土地の場所が地雷マップ上に表示される仕組みとなっています。
【どこに寄付しよう? 自分の気持ちが見えるところへ!】
自分のお金が使われた場所を確認できると、「これで少しは社会に貢献したぞ!」って実感がわいてくることでしょう。募金をしたのはいいけれど、それ以降、団体の活動に関心を持たないでいたら「募金の楽しみ」というものが半減してしまいます。それではあまりにもったいない話です。
これから寄付をされる予定の方にぜひ知っておいていただきたいのは、寄付の醍醐味はお金を団体に渡したことに満足して、ハイおしまい!というだけに止まらないということです。寄付には寄付金の行く先を追う一面もまたあるのだということを念頭においてみてはいかがでしょうか?
* 募金と寄付の違い知っていますか?
もともとは募金とはお金を募ること、つまりもらう側からみた行為です。一方で寄付はお金を差し出すこと。つまり出す側からみた行為です。ですがもちろんご存知のようにこの辺はもう混同して使われていることが多いので、その限りではありませんが…。ですがここでは一先ず、使い分けておきますね!この記事についてtwitterでつぶやく!Tweet